フリーパスの利用
はじめに 箱根は観光開発が進み、リゾート地としては域内交通手段が豊富で、車でなくても回遊しやすい。このページではまず公共交通機関・特にフリーパスを紹介し、つぎに車の利用についてコメントする。
フリーパスはおすすめ、というよりも個々の運賃が割高なので、フリーパスを使わないと結果的に交通費がかなり高いものにつく。
小田急と西武 小田急と西武の2電鉄が開発を競い合って来たため、相手の系列施設に対するアクセスは必ずしもよくない。また両グループともフリーパスを出しているが、相手系列の交通機関は当然含まれないから、パスを購入する前に周遊プランをよく検討する必要がある。
小田急系交通機関 箱根登山電車(小田原・箱根湯本⇔強羅)、ケーブルカー(強羅⇔早雲山)、箱根ロープウェイ(早雲山⇔大涌谷⇔桃源台)、箱根海賊船(桃源台→箱根町港→元箱根港→桃源台)、箱根登山バス、小田急箱根高速バス(大半が新宿西口⇔桃源台)
小田急系施設 強羅公園箱根ベゴニア園・ひめしゃらの湯、箱根ハイランドホテル、山のホテル、ホテルはつはな、箱根レイクホテルなど
箱根フリーパス 小田急線往復+乗り降り自由(登山電車・バス・ケーブルカー・ロープウェイ・海賊船)エリア+施設優待(強羅公園は無料)
有効期間3日、新宿発で5500円と割安感がある(ロマンスカーは片道870円の特急料金が別途必要)。
有効期間2日で同4700円の箱根ウィークデーパスもある。ただし出発日は月-木に限定、またGWや夏休みには設定がない。詳細は小田急HPを参照。
箱根登山バスは箱根園周辺を除く箱根全域をカバーしていて利便性が高い。
西武系交通機関 伊豆箱根鉄道バス、芦ノ湖遊覧船(箱根関所跡・元箱根⇔箱根園⇔湖尻)、駒ヶ岳ロープウェー、十国峠ケーブルカー
西武系施設 箱根園、箱根プリンスホテル、箱根ピクニックガーデン、箱根湯の花温泉ホテル、大箱根カントリークラブなど
箱根スマイルクーポン 伊豆箱根バス・芦ノ湖遊覧船・駒ヶ岳ロープウェー・十国峠ケーブルカーが乗り放題+施設優待(箱根園水族館は無料)
有効期間3日、大人3100円、小学生1550円。詳細は伊豆箱根HPを参照。
伊豆箱根バスは仙石原方面はカバーしていないが、箱根園や熱海に行く路線がある。
車の利用
・箱根で渋滞がひどいのは、国道1号線の箱根湯本周辺。仙石原や湖尻なら東名御殿場経由で、また芦ノ湖南端の元箱根-箱根周辺に行きたいなら小田原厚木道路から下に降りずに箱根ターンパイクを経由するのが早い。湯本から強羅までの登山電車沿線だけが目的地なら電車を利用したほうが良いだろう。
・箱根はドライブも楽しい。箱根峠を中心に、箱根スカイライン・芦ノ湖スカイライン・箱根新道・ターンパイクなどの有料道路がつながっている。
・箱根湯本までは電車で行き、そこでレンタカーを借りるのも、行動の自由度の点では魅力的。湯本にはトヨタレンタカーの営業所と日産レンタカーの案内所がある。
仙石原方面なら、小田急箱根高速バスの利用も可能。新宿西口から30分毎に便があり(全席座席指定)、御殿場駅まで1時間40分、ススキ草原まで2時間強。現地での足が欲しい場合は、御殿場駅前でレンタカーを借りることもできる。